PIECE OF FATE MAP

 (2015)
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“ 予定運命のかけら ”|“ piece of fate map ” (2015)

 

 

『予定運命図』という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

 

1929年、ドイツのフォークトという学者がイモリの胚を局所的に染色し「予定運命図」というものを作成しました。

一見、ただの球体にみえる胚の、ある部位は神経や脳に、ある部位は眼球にと将来の運命が決まっているというのです。当時高校生だった僕は、その染め分けられた「予定運命図」を惑星図のように感じ、そして生物学の用語に「運命」という言葉が使われていることに驚き、感動したことを憶えています。

 

 

この写真の制作には、剥離式のポラロイドフィルムの、本来ならば捨ててしまう「廃棄物」からネガを抽出する技法を用いています。

撮影後のフィルムは表面の薬品の乾燥に時間がかかるため、撮影地の気温や湿度、紫外線や空気中の塵などの影響により乳剤面に様々な反応が引き起こされます。こうして得られた色彩の崩壊や乳剤のはがれ、傷などの効果と、世界各地を移動し風景や事象をフレームで切り取る行為に伴う身体性との関係に思いを馳せたとき、記憶によみがえったのが『予定運命図』でした。

 

 

地球を一つの胚に見立て、様々な国での撮影行為を局所的染色法と捉えること。

変化のあらわれた一連の写真を観察し、「予定運命図」として構築すること。

 

このような考えを伴い、今回の作品は構成されています。