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『つくりてのしてん』

昨年12月に開催した展示『予定運命のかけら』について、白神ももこさん(振付家/演出家/ダンサー/モモンガ・コンプレックス主宰)がレポートをまとめてくださいました!ありがたいです。

急な坂スタジオの特設ページにてご覧いただけます。ぜひチェックしてみてください。

つくりてのしてん

せっかくなので、白神ももこさんを初めて認識したときのことを書きます。

もう何年も前になるのですが、(いま調べたら2010年でした。震災前なのですね、、遠い目)

閉園時間後の野毛山動物園で『ずうずうしい、です。』というダンス公演がありました。

そこで動物の檻の中(たしか、シロクマの氷山みたいな?もちろんクマはいない)で動物のよろしく舞っていたのが白神さんでした。強烈な第一印象です。あと、コントラバス奏者の方が「ゲチョンゲチョン、ゲチョンゲチョン、ハ!ゲチョンゲチョン」って言ってたのが強烈に印象に残っています。あれ、なんだったんだろ。。

その当時の日記があったのでちょっと引いてみます。

モモンガ・コンプレックスは非常に面白い集団。

ただ、この日、あの場所でいちばん面白かったのは、

数々の「想定外」の出来事でした。

演目中、絶妙なタイミングでギャーと鳴いたサル(?)。

すぐ目の前を横断するクジャク。

超でかい音でオリの掃除をしだしたおじさん。

控えめに、意識をしながら帰路につく従業員さんたち。

そうした、「日常」そのものの面白さの前では、

つくられた面白さはすこし弱まってしまうように感じました。

…俺、えらそうに何言ってんだろう。一切ダンスの詳細に触れてないし。。

まぁ、恥ずかしいけど懺悔も込めてここに残しておきます。

今でこそ、公演撮影を通じて知人のダンスや演劇作品を観るようになりましたが、当時の僕は圧倒的にその回数が少なかったから、きっと、本当に何もわからなかったんだろうなぁ

とにかく、あのとき檻の中で踊っていた白神さんと、今ではこうしてお茶なんかしながら対談する仲になれたことを心から嬉しく思います。急な坂スタジオの加藤さんにとても感謝。

白神さん、今後ともよろしくお願いいたします!

#006 Stung Treng 「piece of fate map」(2015)
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